三協プラスチック工業株式会社
代表取締役 上田 浩司
山々の間を大きく蛇行する太田川の中流域、江戸中期に建立されたと伝えられる筒瀬八幡神社のすぐそばに弊社はあります。
半世紀以上前、祖父とその兄と弟の3人で創業し、三協プラスチックとして産声をあげました。以来、自動車産業の発展に寄与してまいりました。
青春時代や修行時代の経験で感じた成果を皆で分かち合うよろこび。
創業から程なくして、同じく広島で生まれた私もこの豊かな自然に囲まれて、70年代のスーパーカーブームなど時代の熱いムードを感じながら、のびのびと育ちました。すぐそばに機械を扱う環境があったせいでしょうか。いつからか、バイクをバラしたり組み立てたりすることに熱中するようになり自然な流れで機械や部品の世界に関わるようになりました。
そんな趣味が高じて、初めて就職したのはバイク部品の小売店です。ここでは販売業の楽しさや難しさを、あらゆる面から学ばせていただきました。とくに店長を任されたことは良い経験でした。今考えれば、若さと勢いに任せてのことだったからかもしれませんが、スタッフと一緒にキャンペーンの企画をつくりあげ、店内の演出を実行し、結果がでた喜びを分かち合うことができました。これらの経験は、今も自分の中で宝ものです。その後、縁あって機械部品関連の会社で働くことになり、ここでも、部品の製造、品質管理、納品に関わることなど様々な経験をさせていただける幸運や出会いがありました。
創業者のことばである「黙々実践」を心におき、情熱をもって事業に取り組んで行きたい。
将来のことを考え始めたのも、25才のこの頃です。とにかく、目の前の課題を乗り越えることに、ひたすらに頑張ってきました。ただ、振り返ってみれば、自分だけでここまで来たのではなくこれまで出会った人に支えられ、育てていただいたと感じています。弊社もまた、創業以来、お客様や仕入先各社、社員の皆さんや地元の方々に支えられ、今があります。会社のあゆみとともに育った私がこれから自ら事業に関わり、発展を支えていくことをとても感慨深く、誇りに感じています。創業者の一人である祖父は、常に「黙々実践」という言葉を心におきながら経営に勤しんでいたと聞きました。私もそんな祖父にならい、誰からも働き者だと認められるよう精進して参りたいと思います。
部品づくりを通してこそ得られる世界中のお客様からの評価。
その誇りとよろこびを胸に未来へ挑んでいく。
弊社が部品作りで扱うプラスチック素材は発見されてほんの170年ほど。時代のニーズに常に応えながら、より軽く、生産・加工しやすい新しい材質が次々と研究開発されてきました。今後はより環境への配慮が望まれており、これに対応することで生まれる、プラスチック素材の無限の広がりと可能性を私は強く感じています。弊社はこれからも、自然に囲まれたこの地から、未来へつながる事業活動を行いたいと考えています。
作り手である社員一人ひとりが魂を込めて作った部品たちは、やがて自動車などの一部となり、世界中のユーザーに高い品質や、使い心地の良さを実感してもらうことになります。その中で「これいい感じだね」と評価されたときの“うれしさ“は格別です。家族や友人、恋人にも胸を張って「これ、私が作ったんです」と言える仕事であること。私はこれがこの仕事の誇りであり、大きな魅力の一つだと思います。
社員の皆さんが、それぞれの夢に向かうとき、その道のりに、よろこびや感動があれば、人生はもっと豊かになる。弊社には、それらを実現し、感じられる事業環境があります。日々、お客様が求める高い品質と改善に向けて自らが進んで行動することで、きっと夢はカタチになります。私たちと一緒に、未来へ向けて挑戦してみませんか。